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セメント・パーカ(Cement Reinforced Parka)   立体造形作品/非売品
2008年12月21日 吉祥寺「Art Center Ongoing」にて開催された、現代美術作家タムラサトル氏の個展「 Point of Contact 3 」にて発表。
制作:茂木淳一 
右:タムラサトル氏
中央:真島理一郎氏
左:茂木淳一

茂木のプレゼンテーションは、当日の朝流し込んだばかりのセメント部分から、ポリプロピレンの板材(型)を剥がすところから始まった。

撮影:
小川希

私は大学生時代より共通の知人を通じて、タムラ氏とは面識がありました。
当時の彼は筑波大学「総合造形」の学生で、共通の知人から、彼が筑波のリサイクルショップで「ゴルフバッグ(深緑色×2)」や「アイスホッケーの防具一式」を購入しては嬉々としている、との武勇伝を伝え聞いていました。実際に筑波に赴き、身の丈より大きいウレタンフォームを削る彼の姿を目の当たりにした時(それは後に「Standing bears go back」として発表されます)「ゴルフバッグ」「防具一式」「大きな熊」が滑らかな流れとなって繋がり、私の中に勢いよく流れ込んで来たのを良く覚えています。その後発表される、切り取られた山頂がゆっくりと行き来する「Double Mountain」(全長12000mm!)の佇まいにも撃たれましたし、なにより「フライドチキンコミックス」が実体験に基づくものと知り、恐れて縮んだのであります。

今回、トークショウへの出演依頼を頂いた際、これは真島理一郎氏(「スキージャンプ・ペア」シリーズや「東京オンリーピック」などでお世話になっている映像作家。かねてから茂木がタムラ作品を紹介し、強い共感を得ていた)を紹介する好機と、3人で上野の中華料理店に集まりました。さんざん中華料理を食べ、回転テーブルの操作にも慣れ、ついには各自の前に杏仁豆腐が運ばれてきた頃には、茂木も真島氏もトークだけではなく(恐れ多くも)何かを制作する意欲に満ち、最終的にはタムラ作品「Weight Sculptures」に敬意を表し「重さを感じる服を作る」ことに定まったのです。

お声掛け頂いたタムラサトル氏、茂木からの提案にご理解を頂いたArt Center Ongoing 代表 小川希氏、自身の作品でタムラ氏を見事に悔しがらせた真島理一郎氏に、酷く感謝申し上げます。

タムラサトル
真島理一郎( 「 SKI JUMPING PAIRS」「東京ONLYPIC2008 」)
Art Center Ongoing

 
セメント・パーカ(Cement Reinforced Parka)

パーカ(レディースサイズ)、セメント(7kg)、塗料、アングル材、針金、ネジ、ナット、ワッシャ

パーカの実装において最も綻(ほころ)びが生じやすい、フード部の縁、及び袖部をセメントにて補強。
結果、今回のテーマである「ヘヴィウェイト・アパレル」に相応しい重量を得ることが出来たのではないかと考えます。
外観も、まるでボア(毛皮、もしくは毛足の長い編物)のようで、違和感がありません。
 


セメントの重量で被服が垂直方向に引っ張られるのを想定し、 レディースサイズのパーカを選定。
背中側に下がったフードが「前身頃」を引き上げ、両袖のセメントが腕を引き下げています。

背中側に下がったフード。
およそ3kgのセメントを使用。
袖部分には片側2kgのセメントを使用。
セメント総重量は、7kg。
張り詰める頭頂部。

狭い視野。
フードのセメント部は、眼鏡の幅に合わせてギリギリのサイズとしたため、着脱の際には、フードを強く引き上げ、両耳(眼鏡の智・腕)がフードの布地を横切るようにする必要があります。
脱皮を試みる。
抜け殻と美術鑑賞。
撮影:真島理一郎
会場:Art Center Ongoing
展示:タムラサトル「 Point of Contact 3」

以上
  
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